赤ちゃんに初めてのパンをあげる時、
「いつから食べさせていいの?」
「アレルギーが心配…」
と不安に感じるママは多いのではないでしょうか。
特に、最近注目されている米粉パンは、小麦アレルギーの心配が少ないと聞くけれど、赤ちゃんに与えるには何に気をつけたらいいのか、迷ってしまいますよね。
ご安心ください。
私、アトリエよしは米粉パン作りに携わり、多くの子育て中のママから
「赤ちゃんに米粉パンをあげたいけれど、どうすればいい?」
というご相談を受けてきました。
米粉パンは、正しい知識と方法で与えれば、赤ちゃんの離乳食にもぴったりの安心食材になり得ます。
今回の記事では、
赤ちゃんに米粉パンを与える適切な時期
月齢に合わせた与え方
最も気になるアレルギーに関する注意点
を、私の経験と専門知識を交えながら詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたの赤ちゃんも安心して米粉パンデビューができますよ。
米粉パンは赤ちゃんにいつから与えられる?離乳食期の目安

赤ちゃんの離乳食は、発達段階に合わせて進めることが大切です。
米粉パンも例外ではありません。
ここでは、一般的な離乳食の時期に合わせた米粉パンの与え方と目安をご紹介します。
離乳食初期(生後5〜6ヶ月頃):基本的に与えない

この時期は、まだ赤ちゃんの消化器官が未発達で、アレルギーのリスクも高いため、新しい食材は慎重に進める必要があります。
パン類は、一般的に離乳食初期には適していません。
まずは、お米をすりつぶした米粥や、野菜のペーストなどから始めましょう。

10倍がゆは、米をすりつぶす作業が必要になりますが、米粉を使えば簡単に作ることができます。
米粉をお湯で溶かすだけではなく十分に加熱する必要がありますが、それでもすりつぶす時間を考えると時短になります。
また、米粉はとろみつけに使うこともできるので便利です。
離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃):様子を見ながら少量から

離乳食中期になり、おかゆや野菜、豆腐などに慣れてきたら、ごく少量の米粉パンを試してみても良いでしょう。
与え方のポイント
- 耳を取り除き、白い部分だけを使います。
- 少量の湯や出汁で煮て、パン粥のようにトロトロにやわらかくしてから与えてください。
- 喉に詰まらせないよう、米粒大など、極めて細かくちぎって与えましょう。
- 初めて与える際は、平日の午前中など、病院が開いている時間に与え、アレルギー反応がないか十分に注意深く観察してください。
離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃):手づかみ食べの練習に

この時期になると、歯ぐきで潰せる程度の固さのものが食べられるようになります。
手づかみ食べを始める赤ちゃんも増えてきます。
米粉パンは、手づかみ食べの練習にも適しています。
与え方のポイント
- 食べやすい大きさにカットし、やわらかく茹でるか蒸すなどして、歯ぐきで簡単に潰せる固さに調整します。
- 喉に詰まらせないよう、厚みがありすぎないように注意し、細かくちぎって与える練習から始めましょう。
- 食パン型であれば、スティック状にカットするのもおすすめです。
- 水分と一緒に与えることで、より食べやすくなります。
離乳食完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃):幼児食への移行期

離乳食完了期には、大人と同じような形のある食べ物も少しずつ食べられるようになります。
米粉パンも、より色々な形で楽しめるようになります。
与え方のポイント
- 適度な大きさにカットし、そのまま与えても良いですが、まだ水分が少ないと喉に詰まりやすいので、お茶や水などをこまめに与えながら見守りましょう。
- サンドイッチの具材を挟むなど、アレンジも楽しめます。この時期も、アレルギーの心配がある食材は少量ずつ与えてください。
離乳食とは

離乳食とは、母乳やミルクをやめることではありません。
母乳やミルク以外の食品からも栄養を取り入れていく過程で食べる食事のことです。
離乳食の種類

「離乳」とは、成長に伴って、母乳やミルクだけでは不足しやすいエネルギーや栄養素を補うために幼児食に移行するための過程ですが、その過程には進め方があります。
まず、消化の良い食べ物から徐々に慣らしていくことで赤ちゃんは食べ方を覚え、だんだんと噛み潰して飲み込めるようになります。

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離乳食の始め方

離乳食は、生後5〜6ヶ月をめどに始めていきます。
この時期になると、赤ちゃんは食事をしているのを見ると口をもぐもぐ動かしたり、食べている人の口元をじっと見つめたりします。
その他の目安として
- 首がしっかり座っている
- よだれが出るようになる
- スプーンなどを口に入れた時に嫌がらない
- 支えてあげると座れる
- 授乳が安定している
なども離乳食開始のサインと言われています。
体調や機嫌も良い状態で離乳食をスタートしていきます。
初めての離乳食は、1日1回できれば午前中の授乳の前に食べさせるようにします。
まずはアレルギー性の低いおかゆから。
なめらかにすりつぶした10倍がゆを1さじから始め、2〜3日に1さじのペースで増やします。
お粥を3〜4さじ食べられるようになったら野菜や果物のペーストを1種類1さじから徐々に増やしていきます。
野菜や果物にも慣れ量が増えたら、豆腐、白身魚、卵黄などを1種類1さじから与えていきます。
離乳食の進め方

離乳食は、月齢により初期・中期・後期・完了期と分かれています。
それぞれの段階ごとの離乳食の目安をご紹介します。
初期(5〜6ヶ月) | 中期(7〜8ヶ月) | 後期(9〜11ヶ月) | 完了期(12〜18ヶ月頃) | |
摂食機能の目安 | 食べることに慣れる 飲み込むことを覚える | 歯が生え始める 豆腐位の固さを舌と 上顎で潰せる | 前歯で噛み切り歯ぐきで モグモグ食べる 手づかみで食べるように | 上手にかじったり噛んだりする 手づかみ食べが主 スプーンやフォークにも興味 |
回数と食べ方の 目安 | 1日1回 母乳やミルクは 欲しがるだけあげる | 1日2回 母乳は欲しがるだけ ミルクは3回程度 | 1日3回 母乳は欲しがるだけ ミルクは2回程度 | 1日3回と捕食(おやつ)1〜2回 母乳は欲しがるだけ ミルクは食欲や成長に応じて 牛乳も加熱せずに飲める |
食材の硬さ・形態 | 滑らかにすりつぶした ペースト状 | 舌で潰せる硬さ | 歯茎で潰せる硬さ スティック野菜などで 手づかみの練習 | 歯茎やはで潰せる硬さ 肉団子くらいの硬さで手づかみ できる大きさの食べ物 |
炭水化物 | つぶしがゆから開始 | 全がゆ50〜80g | 全がゆ90g〜 軟飯80g | 軟飯90g〜 ご飯80g |
ビタミンミネラル | すりつぶした野菜など | 20〜30g | 30〜40g | 40〜50g |
タンパク質 | つぶした豆腐・白身魚 卵黄など | 魚・肉なら10〜15g 豆腐なら30〜40g 卵なら 卵黄1〜全卵1/3個 乳製品なら50〜70g | 魚・肉なら15g 豆腐なら45g 卵なら全卵1/2個 乳製品なら80g | 魚・肉なら15〜20g 豆腐なら50〜55g 卵なら全卵1/2〜2/3個 乳製品なら100g |
上の表はあくまでも目安です。
食が細い・食べムラがあるなどでこの通りに進まなくても全然大丈夫。
成長曲線のカーブに沿っていれば心配いらないです。
その子のペースに合わせて焦らず無理せず進めていきましょう。

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米粉パンとアレルギー:特に注意すべきポイント

米粉パンは「グルテンフリー」であるため、小麦アレルギーのお子さんでも食べられるパンとして注目されています。
しかし、米粉パンだからといって、アレルギーの心配が全くないわけではありません。
小麦アレルギーの子どもには優しい選択肢

米粉パンの最大のメリットは、小麦粉を主原料としない点です。
これにより、小麦アレルギーを持つお子さんでもパンの食感や味を楽しむことができる可能性が高まります。
アトリエよしでも、小麦アレルギーのお子さんを持つ親御さんから「安心してパンをあげられた」という喜びの声を多くいただいています。

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米粉パンでもアレルギーは起こる可能性

米粉パンは米が主原料ですが、「米アレルギー」を持つお子さんには与えることができません。
また、パンには米粉以外にも、卵、乳製品、大豆などの材料が使われることが多く、これらもアレルギーの原因となる可能性があります。
特定原材料7品目の表示を確認!
- 市販の米粉パンを購入する際は、必ずパッケージのアレルギー表示をよく確認しましょう。
- 特に、小麦、卵、乳、そば、落花生、えび、かにの7品目は「特定原材料」として表示が義務付けられています。これらが不使用の製品を選ぶことが重要です。
- 「グルテンフリー」と表示されていても、製造ラインで小麦が混入する可能性がある「コンタミネーション」にも注意が必要です。アレルギーが重度の場合や心配な場合は、「小麦不使用の専用工場で製造」といった表示のある製品を選ぶことをおすすめします。
初めて与える際の注意点

どの食材でも言えることですが、赤ちゃんに米粉パンを初めて与える際は、以下の点に注意してください。
注意深く観察
食べている最中はもちろん、食後数時間~翌日まで、赤ちゃんの様子(発疹、嘔吐、下痢、咳など)を注意深く観察してください。
ごく少量から
まずは耳かき1杯程度の少量から始め、様子を見ましょう。
病院が開いている時間
アレルギー反応が出た際に、何が原因か特定できるようにします。
万が一アレルギー反応が出た場合に備え、平日の午前中など、すぐに医療機関を受診できる時間帯に与えてください。
他の新しい食材との併用は避ける
米粉パンを初めて与える日は他の新しい食材は与えないようにしましょう。
赤ちゃんに与える際の米粉パンの選び方・作り方

市販の米粉パンを選ぶ際も、手作りする際も、赤ちゃんのことを第一に考えた工夫が必要です。
市販品を選ぶ際のポイント
アレルギー表示の確認
先述の通り、特定原材料7品目(特に卵、乳)不使用の表示を必ず確認しましょう。
シンプルな原材料
添加物が少なく、シンプルな原材料で作られているものが安心です。
甘さ控えめ・味付けなし
赤ちゃんに不要な糖分や塩分が含まれていないか確認しましょう。
柔らかさ
赤ちゃんが食べやすい、ふんわりとした柔らかさのものを選びましょう。
お米は小麦よりもアレルギーが起こりにくいので、これからパンをあげてみたいという方にも試してほしいです。
通販だと送料がかかってしまうというお悩みには、イオンや成城石井の店舗でも購入することもできます。


手作りする際のポイント(アトリエよしのおすすめ)
ご自宅で米粉パンを作る場合は、材料を自分で選べるため、より安心して赤ちゃんに与えることができます。
アトリエよしでは、お子さんにも安心して食べさせられる、シンプルな米粉パンレシピを大切にしています。
米粉の種類
必ずパン用の米粉を使用してください。
粒子が細かく、吸水性が調整されており、ふんわりとした食感に仕上がります。

卵・乳製品不使用
アレルギーが心配な場合は、卵や乳製品を使わないレシピを選びましょう。
アトリエよしでも、卵・乳製品不使用でも「もちもちふわふわ」になるレシピを多数開発しています。
油脂は少量でOK
赤ちゃん用には、風味の少ない米油や太白ごま油などを少量使うか、なくても作れるレシピを選ぶと良いでしょう。
甘味料は不要
赤ちゃん用には、砂糖やはちみつ(1歳未満はNG)などの甘味料は基本的に必要ありません。
米粉本来の甘みで十分美味しく食べられます。
やわらかく焼く
焼く際は、表面が硬くなりすぎないように、少し低めの温度で短時間焼くなど工夫し、中のしっとり感を保ちましょう。
▶ アトリエよしおすすめ!赤ちゃんも喜ぶ米粉パンレシピはこちら


ふわふわ食感と優しい甘さ!米粉蒸しパンのレシピと作り方を徹底解説
よくある質問(Q&A)

よくある質問をまとめました。
Q1:米粉パンは冷凍保存できますか?
A1: はい、できます。
焼き上がって粗熱が取れたらすぐにラップでぴっちり包み、さらにフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
食べる際は、凍ったまま電子レンジで軽く温めるか、自然解凍してから軽くトーストすると、もちもち感が復活します。

Q2:赤ちゃんに与える際、何か準備するものはありますか?
A2: 米粉パンを与える際は、赤ちゃんの口のサイズに合わせて細かくちぎれるよう清潔なハサミやスプーンを準備します。
水分補給のためのお茶や水を用意しておくと良いでしょう。
安心と美味しさを両立!米粉パンで赤ちゃんの食卓をもっと豊かに

「米粉パンは赤ちゃんにいつから?」
という疑問から始まったこの記事ですが、いかがでしたでしょうか。
- 赤ちゃんの成長段階に合わせた与え方
- アレルギーへの配慮
- 安心できるパンの選び方・作り方のポイント
を理解することで、自信を持って米粉パンを食卓に取り入れられるようになります。
大切なのは、赤ちゃんの様子をよく観察しながら、焦らずゆっくりと進めることです。
米粉パンは、小麦粉のパンとは異なる魅力を持つ、可能性に満ちた食材です。
アレルギーを心配する親御さんにとっても、選択肢を広げる大きな助けとなるでしょう。
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赤ちゃんにも安心な材料選びや、月齢に合わせたパンのアレンジ方法など、ご家庭の状況に合わせた具体的なアドバイスが受けられます。
アレルギー対応レシピも多数
小麦・卵・乳製品不使用など、アレルギーを持つお子さんでも楽しめるレシピを基礎から学べます。
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確実に「もちもちふわふわ」の米粉パンが焼けるようになります。
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