ヴィーガンだけど、美味しいパンを手作りしたい!

卵や牛乳、バターなどの動物性材料を使わずに、米粉でパンって焼けるのかな?

もしあなたがそう思って「ヴィーガン パン レシピ 米粉」と検索しているなら、まさにこの記事はあなたのためのものです!

米粉は、もともと動物性の材料を含まないお米からできており、ヴィーガン対応のパン作りに非常に適した材料です。

植物性の材料と組み合わせることで、美味しくて体に優しいヴィーガン米粉パンを焼き上げることができます。

今回の記事では、卵、牛乳、バターなどの動物性材料を使わない「ヴィーガン米粉パン」の簡単レシピを、手軽な蒸しパンタイプと、本格的なイーストを使ったパンタイプの両方をご紹介します。

必要な材料(動物性材料の置き換えリスト)、ヴィーガン米粉パンを成功させるための「コツ」、そして失敗しないための注意点まで。

さあ、美味しいヴィーガン米粉パン作りに挑戦しましょう!

「ヴィーガン米粉パン」とは?その魅力と基本の考え方

「ヴィーガン米粉パン」とは、パン作りに通常使われる卵、牛乳、バター、はちみつなどの動物由来の材料を一切使わずに、米粉を主原料として作るパンのことです。

動物性材料不使用

ヴィーガンというライフスタイルを実践している方、動物性アレルギー(卵アレルギー、牛乳アレルギーなど)がある方でも安心して食べられます。

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米粉との相性

米粉はもともと植物由来であり、植物性ミルクや植物性油などのヴィーガン材料と自然に馴染みます。

米粉独自のもちもち、しっとりとした食感もヴィーガンパンに適しています。

シンプルでヘルシー

動物性材料を使わないことで、比較的シンプルな材料で作ることができます。

ヘルシーなパンに仕上がります。

置き換えを上手に

卵や牛乳、バターがパン作りで担っていた役割(生地のまとまり、風味、しっとり感、焼き色など)を、植物性の材料で補う工夫が必要です。

ヴィーガン米粉パン作りに必要な材料(置き換えリスト)

ヴィーガン米粉パンを作るために必要な材料と、一般的な置き換えの例です。

必須のヴィーガン材料

米粉:

製パン用米粉(グルテン不使用のもの、またはグルテン入りのもの)。

レシピで指定された種類を使います。

米粉とは?歴史や栄養、メリット、デメリットなどを解説

パン用の米粉と製菓用の米粉の違い

砂糖

白砂糖は製造過程で骨炭が使われる場合があります。

気になる場合はきび砂糖、てんさい糖、ココナッツシュガー、メープルシロップ、アガベシロップなど植物性の甘味料を選びましょう。

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水分

水、または植物性ミルク(豆乳、アーモンドミルク、オーツミルク、ライスミルクなど)。

牛乳の代わりになります。

植物性油

米油、太白ごま油、なたね油など。

バターの代わりになります。

ヴィーガンパンで重要な材料

バインダー(つなぎ)

特にグルテンフリーのレシピでは、グルテンの代わりとなり、生地を繋ぎ、ガスを保持して膨らみを助ける重要な役割を果たします。

サイリウムハスクが最も一般的で効果的です。

キサンタンガムなど他のバインダーもあります。

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膨張剤

ドライイースト(イーストも酵母で菌類なのでヴィーガンOK)

ベーキングパウダー(アルミフリーのものなど)

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卵の置き換え(もしレシピが卵を使う場合)】

シンプルな米粉パンレシピは卵を使わないものが多いです。

もし卵を使うレシピをヴィーガンにしたい場合は、以下の置き換えが考えられます。

  • サイリウムハスク + 水
  • 亜麻仁シード または チアシード + 水 (数分置くとゼラチン状になります)
  • 市販の卵代替品
  • フルーツピューレ(バナナ、りんごなど – 粘りが出ますが、風味や色にも影響します)
  • 豆腐 や 絹ごし豆腐 をマッシュしたもの(柔らかさが出ますが、風味や水分調整が必要です)

その他の材料

お好みで混ぜ込み具材(ヴィーガン対応のもの)

ナッツ、シード、ドライフルーツ、ヴィーガンチョコチップ、刻み野菜、ハーブなど。

【重要】材料選びの注意点

使用する全ての材料の原材料表示を徹底的に確認します。

動物由来の成分(ゼラチン、一部の乳化剤、着色料、香料など)が含まれていないか確認しましょう。

特に加工品を使用する場合は注意が必要です。

アレルギー対応の材料選びや注意点はこちらも参考に!

アレルギー対応 米粉パン レシピ集【小麦・卵・乳不使用も】選び方と手作りの注意点

【基本レシピ①】超簡単!混ぜて蒸すだけ ヴィーガン米粉蒸しパン

イーストも発酵時間も不要!

材料を混ぜて蒸すだけで、手軽に作れるヴィーガン米粉蒸しパンです。

おやつや朝食にぴったり。

材料(マフィン型 約6個分)

  • 米粉(グルテン不使用):100g
  • 砂糖(ヴィーガン対応):20g
  • ベーキングパウダー(アルミフリー):4g
  • 塩:ひとつまみ
  • 植物性ミルク(豆乳、アーモンドミルクなど):100g
  • 植物性油(米油など):10g
  • お好みで(混ぜ込み具材):ヴィーガン対応チョコチップ、刻みドライフルーツなど

【作り方】

  1. ボウルに米粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩を入れ、泡立て器で軽く混ぜ合わせます。
  2. 別のボウルに植物性ミルクと植物性油を入れ、混ぜ合わせます。
  3. 粉類のボウルに液体類を一度に加え、ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせます。(混ぜすぎない)。お好みで混ぜ込み具材も加えます。
  4. マフィン型に生地を等分に流し入れます。
  5. 蒸気の上がった蒸し器に入れ、強火で10分〜15分、竹串を刺して生地が付いてこなくなるまで蒸します。

【基本レシピ②】ふわもち!ヴィーガン米粉ロールパン(イースト使用)

イーストを使ってじっくり発酵させる、ふわもち食感のヴィーガン米粉ロールパンです。

食パン型に入れてミニ食パンにしても良いでしょう。

グルテンフリー対応にする場合はサイリウムハスクを使用します。

材料(約6個分)

  • 製パン用米粉(グルテン不使用):200g
    • グルテンフリーにしたい場合は必ず「グルテン不使用」と明記された米粉を選んでください。
  • サイリウムハスク:7g (※グルテンフリーにする場合。グルテン入り米粉の場合は不要な場合があります。)
  • 砂糖(ヴィーガン対応):15g
  • 塩:3g
  • ドライイースト:2g (※イーストも植物由来なのでヴィーガンOKです)
  • 植物性ミルク(豆乳、アーモンドミルクなど):180g 〜 200g (※米粉の種類やレシピ、使う植物性ミルクの種類で調整が必要です)
  • 植物性油(太白ごま油など):10g

【作り方】

  1. ボウルに米粉、サイリウムハスク(使う場合)、砂糖、塩、ドライイーストを入れ、泡立て器で軽く混ぜ合わせます。
  2. 別のボウルに人肌程度(35℃程度)に温めた植物性ミルクと植物性油を入れ、混ぜ合わせます。
  3. 粉類のボウルに液体類を一度に加え、ゴムベラやヘラを使って、粉っぽさがなくなり全体が均一な、粘り気のある状態になるまでしっかりと混ぜ合わせます(手ごね不要)。生地の硬さは、通常の米粉パン生地より少し柔らかめ〜同じくらいが目安です。もし生地が硬すぎたら植物性ミルクを少量足してください。
  4. 生地を一つにまとめ、ボウルに入れたままラップをします。暖かい場所(30℃〜35℃程度)で、元の大きさの1.5〜2倍になるまで一次発酵させます(目安:40分〜1時間半程度)。
  5. 発酵が終わったら、生地を約6等分に分け、優しく丸めます。(米粉生地はベタつきやすいので、手に少量の油か水をつけたり、打ち粉に米粉を使うと扱いやすいです。)
  6. オーブンシートを敷いた天板に並べます。再びラップなどをかけ、暖かい場所(30℃〜35℃程度)で、元の大きさの1.5〜2倍になるまで二次発酵させます(目安:30分〜45分程度)。
  7. オーブンを180℃に予熱します。二次発酵が終わった生地を入れ、18〜20分焼きます。美味しそうな焼き色がついたら焼き上がりです。
  8. 焼きあがったらすぐに網の上などで完全に冷まします。(粗熱だけでなく、中心部まで完全に冷めるまで待ちましょう!これをしないとベタベタの原因になります。切り分けるのは完全に冷めてから!)

【焼き上がりの確認

パンの底を叩いて軽い空洞音がするかなどを確認。

心配な場合は、パンの中心部の内部温度を測り、90℃〜95℃以上になっているか確認するのが最も確実です。

米粉パンの発酵の見極めについてはこちらも参考に!

パンが膨らまない原因と解決策【米粉パン特化】失敗する理由と膨らませる方法

米粉パンの発酵を見極める【失敗しない方法】

米粉パンの焼成温度と時間、見極め方はこちらも!

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ヴィーガン米粉パン作りの「失敗しない」ためのコツ

適切な材料の置き換え!

レシピで卵や牛乳を使う場合、適切なヴィーガン代替品を選びましょう。

置き換えが難しいレシピは、最初からヴィーガンとして開発されたレシピを選ぶ方が失敗しにくいです。

バインダー(GFの場合)を正しく使う!

サイリウムハスクなどのバインダーは、グルテンや卵がない生地の構造を作るために非常に重要です。

レシピで指定されたバインダーの種類と量を正確に使いましょう。

適切な水分量!

使う米粉の種類や植物性ミルクの種類によって吸水率が微妙に変わることがあります。

レシピで示された「生地の状態」の目安を参考に、必要であれば微調整します。

中までしっかり焼く!ベタつき防止!

ヴィーガン米粉パンも、生焼けやベタつきが起こりやすいです。

焼成温度と時間、そして焼き上がりの見極め(内部温度チェック)を徹底して、中までしっかり火を通すことが、ふわもちでベタつかないパンに仕上げる鍵です。

【超重要】完全に冷ます!

これもベタつきを防ぐために絶対に欠かせない工程です。

もっと楽しむ!アレンジアイデア

基本のヴィーガン米粉パン生地に、ヴィーガン対応の材料を混ぜ込んでアレンジしてみましょう。

  • ヴィーガン対応のチョコチップ、刻んだナッツ類、シード類、ドライフルーツなど。
  • 刻んだ野菜(玉ねぎ、コーンなど)、ハーブ、ドライミニトマトなどを混ぜ込み、ヴィーガン惣菜パンに。ヴィーガンチーズ(乳製品不使用チーズ)を加えても。

米粉パン「野菜」レシピ集(ヴィーガン対応のヒントも)はこちらも参考に!

米粉パン「野菜」レシピ集:混ぜ込み・練り込みで作る簡単&栄養満点パン

米粉パンのアレンジ方法はこちらも参考に!

米粉パンの「アレンジ」無限大!具材・形・味を変えるレシピ&アイデア集

ヴィーガン米粉パンで、美味しく体に優しいパン生活を!

ヴィーガン米粉パンは、卵や牛乳、バターなどの動物性材料を使わずに、米粉の美味しさを活かしたパンです。

植物性ミルクや植物性油、そしてバインダーなどを上手に使うことで、ふわもちで美味しいパンを焼き上げることができます。

手軽な蒸しパンタイプから、イーストを使った本格的なパンまで、様々なヴィーガン米粉パン作りが可能です。

この記事でご紹介したレシピとコツを参考に、ぜひあなたもヴィーガン米粉パン作りに挑戦してみてください。

美味しくて体に優しい、新しいパンの世界が広がるはずです!