秋の味覚といえば、ほくほく甘い「栗」!

この時期ならではの栗を、大好きなしっとりもちもち米粉パンに入れて焼いたら、どんなに美味しいだろう?

そう思って「米粉パン 栗 レシピ」と検索されたあなたは、きっと季節の味覚を大切にする素敵な方ですね。

米粉パンは、その優しい味わいとしっとりもちもちの食感が、のほっくりとした食感と上品な甘みと非常に相性が良いんです。

栗を加えることで、パンの風味と食感が豊かになり、秋らしい贅沢な一品に仕上がります。

今回の記事では、

旬の栗を米粉パンに美味しく取り入れるための具体的なレシピアイデア

栗の準備や生地への加え方のコツ

さらに楽しめるアレンジアイデア

までご紹介します。

今回は特に、手軽に使える甘露煮や渋皮煮を使った混ぜ込みレシピに焦点を当てます。

さあ、米粉パンと秋の味覚「栗」で、心温まるパン作りと美味しい時間を楽しみましょう!

米粉パンと「栗」の相性、その魅力

米粉パンと旬の栗の組み合わせは、秋のパンとして非常に魅力的です。

味わいの調和

米粉のシンプルで優しい甘さや風味が、栗のほくほくとした食感と上品な甘みと良く合います。

和の素材である米粉と栗は、どこか懐かしく、落ち着く美味しさです。

食感のプラス

栗のホクホク、または甘露煮などのしっとりした食感が加わり、米粉パンのもちもち感とのコントラストが楽しめます。

贅沢な風味

栗の持つ豊かな香りと風味がパン全体に広がり、深みのある味わいになります。

季節感

栗は秋の代表的な味覚であり、パンに加えることで手軽に季節感を味わえます。

美味しい「栗」の準備と生地への加え方

米粉パンに栗を加える際は、そのままでは硬すぎるため、柔らかく調理したものを使います。

今回は手軽な「甘露煮」や「渋皮煮」をメインに、生地への加え方のコツをご紹介します。

どんな「栗」を使う?

甘露煮

シロップ漬けになっている栗。

そのまま使える手軽さが魅力。

甘みが強い。

渋皮煮

渋皮を残して甘く煮た栗。

甘露煮より風味が豊かで、少し大人な味わい。

こちらもそのまま使える。

マロンペースト

栗を裏ごししてペーストにしたもの。

滑らかで濃厚な味わい。

生地に練り込んだり、フィリングに。

自分で茹でる/焼く栗

手間はかかりますが、自然な栗の風味を味わえます。

生地への加え方とコツ(混ぜ込みの場合)

【甘露煮/渋皮煮の場合

シロップを軽く切る!

シロップごと加えると水分が多すぎたり、甘すぎたりすることがあります。

キッチンペーパーなどでシロップを軽く拭き取るか、ザルにあげて水気を切ってから使います。

適当な大きさにカット

ホールまたは半分、刻むなど、お好みのサイズにカットします。

食感のアクセントにするなら大きめに、生地全体に馴染ませるなら小さめに。

混ぜ込み量

加えすぎると生地が重たくなり、膨らみに影響することがあります。

レシピの目安量を参考にしましょう。

混ぜ込むタイミング

生地がまとまってから、カットした栗を加えてゴムベラなどで優しく混ぜ込みましょう。

混ぜすぎると栗が崩れたり、生地が傷んだりすることがあります。

自分で調理した栗の場合

柔らかく茹でるか焼くかした栗を冷まします。

皮を取り除いてから、甘露煮/渋皮煮と同様にカットして混ぜ込みます。

こちらの方が甘さ控えめです。

マロンペーストの場合

生地作りの液体材料と一緒に混ぜ合わせたり、粉類に混ぜ込んだりします。

水分量に注意が必要です。

【簡単】秋の味覚!「栗米粉パン」基本レシピ(混ぜ込み)

手軽な甘露煮または渋皮煮を生地に混ぜ込んで焼く、米粉パンの基本レシピです。

栗の優しい甘みと食感が楽しめます。

材料(約6個分 丸パン または ミニ食パン1台分):

  • 製パン用米粉(グルテン不使用 または グルテン入り):200g
    • グルテンフリーにしたい場合は、「グルテン不使用」と明記された米粉を選んでください。
  • サイリウムハスク:7g (※グルテンフリーにする場合のみ追加)
  • 砂糖:10g (※栗の甘さでお好みで調整)
  • 塩:3g
  • ぬるま湯(35℃程度):180g
  • 植物性油(太白ごま油など):10g
  • ドライイースト:2g
  • 甘露煮または渋皮煮(固形量):50g 〜 80g (※シロップを軽く切って、適当な大きさにカットする)

【作り方】

  1. ボウルに米粉、サイリウムハスク(使う場合)、砂糖、塩、ドライイーストを入れ、泡立て器で軽く混ぜ合わせます。
  2. 別のボウルにぬるま湯と植物性油を入れ、混ぜ合わせます。
  3. 粉類のボウルに液体類を一度に加え、ゴムベラやヘラを使って、粉っぽさがなくなり全体が均一な、粘り気のある状態になるまでしっかりと混ぜ合わせます(手ごね不要)。
  4. カットした甘露煮または渋皮煮を加え、ゴムベラで生地全体に均等に行き渡るように、優しく混ぜ込みます。混ぜすぎないように注意!
  5. 生地を一つにまとめ、ボウルに入れたままラップをします。暖かい場所(35℃〜40℃程度)で、元の大きさの1.5〜2倍になるまで一次発酵させます(目安:40分〜1時間程度)。
  6. 発酵が終わったら、生地を約6等分に分け、優しく丸めます(ベタつく場合は手に少量の油か水をつけます)。または、準備しておいた型(油脂を塗るかクッキングシート)に生地を移し入れます。
  7. 再びラップなどをかけ、暖かい場所(35℃〜40℃程度)で、元の大きさの1.5〜2倍(型の場合は8〜9割程度)になるまで二次発酵させます(目安:30分〜45分程度)。
  8. オーブンを180℃に予熱します。二次発酵が終わった生地を入れ、20〜25分焼きます(ミニ食パンの場合は25〜30分程度)。竹串などを刺して生の生地が付いてこなければ焼き上がりです。
  9. 焼きあがったらすぐに型から出し、網の上などで完全に冷まします

もっと楽しむ!「栗」米粉パンのアレンジアイデア

マロンペーストを練り込み

生地に少量(例:粉量に対し5〜10%程度)のマロンペーストを練り込むと、パン全体から栗の濃厚な風味が感じられます。

この場合、生地の水分量を調整が必要です。

栗餡をフィリングに

甘く煮詰めた栗ペースト(栗餡)を生地で包んで焼き上げます。

和菓子のような美味しさです。

風味づけ

ラム酒、シナモン、バニラ、ホワイトチョコレートなどを少量加えるます。

栗の風味と相性が良く、より深みのある味わいになります。

他の形に

マフィン型に入れて焼いたり、蒸しパンにしたり(蒸しパンの場合は発酵不要でさらに手軽!)。

米粉蒸しパンのレシピはこちら!

ふわふわ食感と優しい甘さ!米粉蒸しパンのレシピと作り方を徹底解説

他の「芋」と組み合わせ

さつまいもやかぼちゃと一緒に生地に練り込んだり、混ぜ込んだり。

米粉パン「芋」レシピ集:さつまいも・かぼちゃ・じゃがいもで作る簡単&美味しいパン

米粉パン「かぼちゃ」レシピ:練り込みで作る簡単ふわもち秋パン

秋の味覚をミックスできます。

他のアレンジ方法も参考に

具材の混ぜ込み量や、生地への風味の加え方など、基本のアレンジ方法はこちらの記事も参考に。

米粉パンの「アレンジ」無限大!具材・形・味を変えるレシピ&アイデア集

「栗」米粉パン作りで失敗しないために

栗の水分と重さに注意!

甘露煮や渋皮煮はシロップが残っていると生地が水っぽくなる原因に。

また、栗自体が重いため、生地が膨らみにくくなったり、混ぜ込みすぎると底に沈んでしまったりすることがあります。

レシピの量を守り、シロップはしっかり切りましょう。

焼き不足・冷まし不足に注意!

具材を加えることで生地の火通りが悪くなることがあります。

しっかりとレシピ通りの時間、またはそれより長めに焼けているか確認しましょう。

焼きあがったら完全に冷ますことを徹底してください。

これがベタつきを防ぐ重要なポイントです。

米粉パンのベタつき対策はこちらで詳しく解説しています!

米粉パンが「ベタつく」原因と解決策!もちもちに焼き上げる対策を徹底解説

パンが膨らまない原因と解決策はこちらも参考に!

パンが膨らまない原因と解決策【米粉パン特化】失敗する理由と膨らませる方法

  • 栗は優しく混ぜ込む: 混ぜすぎると栗が崩れたり、生地が傷んだりします。

米粉パンと「栗」で、ほっくり美味しい秋を楽しもう!

米粉パンと旬の栗を組み合わせることは、美味しく、そして秋の季節を感じる素晴らしい方法です。

甘露煮や渋皮煮を使えば手軽に、マロンペーストなどを使えばより濃厚に、様々な形で栗を米粉パンに取り入れることができます。

この記事のレシピやアイデア、コツを参考に、ぜひあなたも「栗」米粉パン作りに挑戦してみてください。

ほっくり美味しい手作り米粉パンで、秋の豊かな味わいを満喫してくださいね!