秋や冬になると、なぜか無性に食べたくなる、ほっくり甘い「芋」。

さつまいも、かぼちゃ、栗…。

この優しい味わいを米粉パンに入れたら、どんなに美味しいだろう?

そう思って「米粉パン 芋 レシピ」と検索されたあなたは、きっと季節の味覚や、ほっこりする温かい味わいを大切にする方ですね。

米粉パンは、その優しい甘みとしっとりもちもちの食感が、様々な種類の「芋」と非常に相性が良いんです。

芋を加えることで、風味や食感が豊かになるだけでなく、栄養価もアップし、見た目も美味しそうに仕上がります。

今回の記事では、

米粉パンに様々な「芋」を美味しく取り入れるための、

具体的なレシピアイデア

芋の種類ごとの活用方法

上手に焼くためのコツ

をご紹介します。

さあ、米粉パンに「芋」をプラスして、秋・冬の味覚を存分に味わいましょう!

米粉パンと「芋」の相性、その魅力

米粉パンと「芋」の組み合わせには、たくさんの魅力があります。

味わいの調和

米粉のシンプルで優しい甘さや風味が、さつまいもやかぼちゃの自然な甘み、じゃがいものほのかな土の香りと良く合います。

食感のプラス

芋を練り込むとしっとり感やホクホク感が、角切りを混ぜ込むと食感のアクセントが加わります。

米粉パンのもちもち感との組み合わせが楽しめます。

彩り

さつまいもの黄色、かぼちゃのオレンジ、紫芋の鮮やかな紫など、パンに加えることで見た目が美味しそうに仕上がります。

栄養価アップ

芋類の持つ食物繊維やビタミン、ミネラルなどをパンから手軽に摂取できます。

ビタミンのすべてがわかる!種類・役割・効果・過剰摂取のリスクまで徹底解説

ビタミンのすべてがわかる!種類・役割・効果・過剰摂取のリスクまで徹底解説

生命維持に不可欠!ミネラルの役割と効果的な摂取方法を徹底解説

食物繊維とは?はたらきや豊富な食べ物【欠乏した時の症状】

季節感

さつまいもやかぼちゃは特に秋・冬の旬の食材であり、パンに加えることで季節感を味わえます。

どんな「芋」が合う?種類別おすすめリスト&活用アイデア

「芋」といっても種類は様々。

米粉パンに合う「芋」の種類と、おすすめの活用方法を見ていきましょう。

さつまいも・かぼちゃ

甘みがあり、菓子パンや甘めの惣菜パンに。

活用法】

マッシュ/ピューレにして生地に練り込む(色付けと風味付けに)。

角切りにして生地に混ぜ込む。

甘煮にしてフィリングに。

相性の良い組み合わせ

砂糖

シナモンやナツメグ

メープルシロップ

バター(乳製品可の場合)

クリームチーズ

じゃがいも

甘さ控えめで、惣菜パンに。

活用法

マッシュポテトにして生地に練り込む(しっとり感とほのかな塩味)。

角切りにして炒めたり茹でたりしてから生地に混ぜ込む。

相性の良い組み合わせ:

チーズ(乳製品可の場合)

ハーブ(ローズマリー、パセリ)

ブラックペッパー

ベーコン(肉類可の場合)

玉ねぎ

その他の芋類(里芋、紫芋など)

活用法

茹でてマッシュし、生地に練り込む。

里芋は独特のねばりとしっとり感が出る。

紫芋は鮮やかな紫色になる。

相性の良い組み合わせ

紫芋は甘い系。

里芋は和風や惣菜系にも。

芋を加える際の調理のコツ

どの芋も、パン生地に加える前に柔らかくなるまでしっかり加熱しておくことが重要です。

蒸すか焼くのが、水分が入りすぎずおすすめです。

茹でる場合は水分をしっかり切ってください。

生地と均一に混ぜたい場合は、なめらかにマッシュ/ピューレにします。

食感のアクセントにしたい場合は、角切りなどを使います。

加える芋の水分量によって、レシピの水分量を調整する必要がある場合があります。

生地の硬さを見ながら調整しましょう。

【簡単】ほっくり甘い!「さつまいも米粉パン」基本レシピ(練り込み)

ここでは、さつまいもをマッシュして生地に練り込む、手軽な米粉パンの基本レシピをご紹介します。

さつまいもの優しい甘みと色が美味しいパンです。

材料(約6個分 丸パン または ミニ食パン1台分)

  • 製パン用米粉(グルテン不使用 または グルテン入り):200g
    • グルテンフリーにしたい場合は、「グルテン不使用」と明記された米粉を選んでください。
  • サイリウムハスク:7g (※グルテンフリーにする場合のみ追加)
  • 砂糖:10g (※さつまいもの甘さでお好みで調整)
  • 塩:3g
  • さつまいも(皮をむいて正味):80g 〜 100g
  • ぬるま湯(35℃程度):150g 〜 160g (※さつまいものマッシュの水分量で調整)
  • 植物性油(太白ごま油など):10g
  • ドライイースト:2g

【作り方】

  1. さつまいもは皮をむいて適当な大きさに切り、柔らかくなるまで蒸すか茹でるかします。(蒸す方が水っぽくなりにくいです。)熱いうちにフォークやマッシャーなどでなめらかにマッシュします。水分が多い場合は軽く水分を飛ばします。
  2. ボウルに米粉、サイリウムハスク(使う場合)、砂糖、塩、ドライイーストを入れ、泡立て器で軽く混ぜ合わせます。
  3. 別のボウルにぬるま湯と植物性油、さつまいものマッシュを入れ、混ぜ合わせます。
  4. 粉類のボウルに、さつまいもを混ぜた液体類を一度に加え、ゴムベラやヘラを使って、粉っぽさがなくなり全体が均一な、粘り気のある状態になるまでしっかりと混ぜ合わせます(手ごね不要)。生地の硬さは、通常の米粉パン生地より少し柔らかめ〜同じくらいが目安です。もし生地が硬すぎたらぬるま湯を少量足してください。
  5. 生地を一つにまとめ、ボウルに入れたままラップをします。暖かい場所(35℃〜40℃程度)で、元の大きさの1.5〜2倍になるまで一次発酵させます(目安:40分〜1時間程度)。
  6. 発酵が終わったら、生地を約6等分に分け、優しく丸めます(ベタつく場合は手に少量の油か水をつけます)。または、準備しておいた型(油脂を塗るかクッキングシート)に生地を移し入れます。
  7. 再びラップなどをかけ、暖かい場所(35℃〜40℃程度)で、元の大きさの1.5〜2倍(型の場合は8〜9割程度)になるまで二次発酵させます(目安:30分〜45分程度)。
  8. オーブンを180℃に予熱します。二次発酵が終わった生地を入れ、20〜25分焼きます(ミニ食パンの場合は25〜30分程度)。竹串などを刺して生の生地が付いてこなければ焼き上がりです。
  9. 焼きあがったらすぐに型から出し、網の上などで完全に冷まします

もっと楽しむ!「芋」米粉パンのアレンジアイデア

かぼちゃ米粉パン

上記レシピのさつまいもを、同量のかぼちゃマッシュに置き換えて作れます。

かぼちゃのオレンジ色と甘みが美味しいパンに。

かぼちゃ米粉パンのレシピはこちら!

米粉パン「かぼちゃ」レシピ:練り込みで作る簡単ふわもち秋パン

じゃがいも米粉の惣菜パン

茹でてマッシュしたじゃがいもを生地に練り込み、刻み玉ねぎやチーズなどを混ぜ込んで、惣菜パン風に。

砂糖を減らして塩を少し増やします。

芋の角切りを混ぜ込む

蒸したさつまいもやじゃがいもを角切りにして、生地に混ぜ込みます。

ホクホクとした食感がアクセントに。

芋餡をフィリングに

甘く煮てマッシュしたさつまいもや栗をフィリングにして、生地で包んで焼き上げます。

米粉マフィンや蒸しパンに

発酵なしで手軽に作れるマフィンや蒸しパン生地に、マッシュした芋や角切りを混ぜ込みます。

米粉蒸しパンのレシピはこちら!

ふわふわ食感と優しい甘さ!米粉蒸しパンのレシピと作り方を徹底解説

他のアレンジ方法も参考に

具材の混ぜ込み量や、生地への風味の加え方など、基本のアレンジ方法はこちらの記事も参考に。

米粉パンの基本のアレンジ方法はこちらで詳しく解説!

米粉パンの「アレンジ」無限大!具材・形・味を変えるレシピ&アイデア集

季節のパンとしても!

さつまいもやかぼちゃは秋・冬の旬。

ぜひ季節を感じながら作ってみてください。

春夏秋冬、季節の米粉パンアイデアはこちら!

春夏秋冬【季節の米粉パン】レシピ&アイデア集:旬の食材でアレンジ!

「芋」米粉パン作りで失敗しないために

芋の水分管理が鍵!

加える芋(マッシュや角切り)の水分量によって、生地の水分量を調整することが重要です。

マッシュが水っぽい場合は、レシピのぬるま湯を少し減らしてください。

これがベタつきや生焼けを防ぐ重要なポイントです。

芋はしっかり加熱する!

生のまま生地に混ぜると、焼き時間が足りず硬い食感が残ったり、生地の火通りが悪くなったりします。

焼き不足・冷まし不足に注意!

芋を加えることで生地が重たくなったり、水分が増えたりするため、中が生焼けになりやすくなります。

しっかりとレシピ通りの時間、またはそれより長めに焼けているか確認し、焼きあがったら完全に冷ますことを徹底してください。

米粉パンのベタつき対策はこちらで詳しく解説しています!

米粉パンが「ベタつく」原因と解決策!もちもちに焼き上げる対策を徹底解説

具材の重さに注意

加える芋が多すぎたり重すぎたりすると、生地が膨らみにくくなることがあります。

レシピの量を参考に、バランスを考えましょう。

パンが膨らまない原因と解決策はこちらも参考に!

パンが膨らまない原因と解決策【米粉パン特化】失敗する理由と膨らませる方法

米粉パンと「芋」で、ほっこり美味しい時間を!

米粉パンに様々な種類の「芋」を加えることは、美味しさ、栄養、そして季節感といった多くのメリットをもたらします。

マッシュや練り込み、混ぜ込み、フィリングなど、様々な方法で「芋」を米粉パンに取り入れることができます。

この記事のレシピやアイデア、コツを参考に、ぜひあなたも「芋」米粉パン作りに挑戦してみてください。

ほっくり甘い、またはお食事にぴったりの野菜米粉パンで、秋・冬の美味しい時間を楽しんでくださいね!