秋といえば「かぼちゃ」!
あの甘くてほっくりしたかぼちゃを、大好きな米粉パンに入れて焼いたら、どんなに美味しいだろう?
優しい甘みと、きれいなオレンジ色に惹かれるな…
そう思って「米粉パン かぼちゃ レシピ」と検索されたあなたは、きっと季節の味覚を大切にする素敵な方ですね。
米粉パンは、そのシンプルで優しい味わいとしっとりもちもちの食感が、かぼちゃと非常に相性が良いんです。
かぼちゃを生地に加えることで、美味しいだけでなく、彩り豊かで栄養価の高いパンにすることができます。
今回の記事では、旬のかぼちゃを生地に練り込んで焼く、簡単で美味しい「かぼちゃ米粉パン」の基本レシピをご紹介します。
かぼちゃを生地に上手に加えるための「準備」や「コツ」、さらに楽しめる「アレンジアイデア」まで。
秋の収穫に感謝しながら、手作りのかぼちゃ米粉パンで、心温まる時間と食卓に彩りを添えてみませんか?
米粉パンと「かぼちゃ」の相性、その魅力
米粉パンと旬のかぼちゃの組み合わせは、多くの人々に愛される魅力があります。
味わいの調和
米粉の優しい甘さや風味が、かぼちゃの自然な甘みとホクホク感を一層引き立てます。
お米とかぼちゃ、どちらも日本の食卓に馴染み深い素材同士で、どこか懐かしく、ほっとする味わいです。
食感の向上
マッシュしたかぼちゃを生地に加えることで、パンがより一層しっとりと、きめ細やかな食感になります。
米粉パンのもちもち感との組み合わせが絶妙です。
美しい彩り
かぼちゃの鮮やかなオレンジ色は、パン生地に加えるだけで、秋らしい温かみのある、美味しそうな見た目に仕上がります。
栄養価アップ
かぼちゃの持つビタミンA(βカロテン)、ビタミンC、食物繊維などをパンから手軽に摂取できます。

ビタミンのすべてがわかる!種類・役割・効果・過剰摂取のリスクまで徹底解説
季節感
かぼちゃは秋の代表的な味覚であり、パンに加えることで季節の移り変わりを目と舌で感じることができます。
美味しい「かぼちゃマッシュ/ピューレ」の準備と生地への加え方
かぼちゃ米粉パンを作る際、かぼちゃは柔らかく加熱してマッシュまたはピューレにしてから生地に加えるのが一般的です。
上手に仕上げるための準備と加え方のコツです。
かぼちゃマッシュ/ピューレの準備
かぼちゃをカット
かぼちゃは種とワタを取り除き、皮付きのまま適当な大きさにカットします。
柔らかくなるまで加熱: 蒸すか、少量の水で煮る、または焼くのがおすすめです。
特に蒸すか焼く方法は、水っぽくなりにくく、かぼちゃの甘みや風味を逃がしにくいです。
皮を取り除く
加熱後、皮はやわらかくなっているので簡単に取り除けます。
熱いうちにマッシュ/ピューレに
熱いうちにフォークやマッシャーなどでなめらかにマッシュします。
より滑らかにしたい場合は、フードプロセッサーやミキサーでピューレにします。
この時の水分量が生地の仕上がりに影響します!
ホクホクすぎず、でも水っぽすぎない、程よい硬さのペースト状が理想です。
完全に冷ます
マッシュ/ピューレが熱いまま生地に加えると、イーストの働きに影響したり、生地温度が高くなりすぎたりします。
必ず完全に冷ましてから使います。
生地への加え方
完全に冷ましたかぼちゃマッシュ/ピューレを、レシピで指定された水分(牛乳やぬるま湯など)と一緒に混ぜ合わせてから、粉類に加える方法が多いです。
これにより、生地全体に均一に混ざりやすくなります。
かぼちゃマッシュの水分量によって、レシピの水分量(牛乳やぬるま湯)を数%程度調整する必要がある場合があります。
生地の硬さを見ながら調整しましょう。
【簡単】秋の味覚!「かぼちゃ米粉パン」基本レシピ(練り込み)
かぼちゃマッシュを生地に練り込んで作る、手軽な米粉パンの基本レシピです。
優しい甘みと、かぼちゃのきれいなオレンジ色が楽しめます。
材料(約6個分 丸パン または ミニ食パン1台分):
- 製パン用米粉(グルテン不使用 または グルテン入り):200g
- グルテンフリーにしたい場合は、「グルテン不使用」と明記された米粉を選んでください。
- サイリウムハスク:7g (※グルテンフリーにする場合のみ追加)
- 砂糖:15g (※かぼちゃの甘さでお好みで調整)
- 塩:3g
- かぼちゃマッシュ/ピューレ:80g 〜 100g (※上記の方法で準備し、完全に冷ます)
- ぬるま湯(35℃程度):150g 〜 160g (※かぼちゃマッシュの水分量で調整が必要です)
- 植物性油(太白ごま油など):10g
- ドライイースト:2g
【作り方】
- ボウルに米粉、サイリウムハスク(使う場合)、砂糖、塩、ドライイーストを入れ、泡立て器で軽く混ぜ合わせます。
- 別のボウルにぬるま湯と植物性油、完全に冷ましたかぼちゃマッシュを入れ、ダマがないようになめらかに混ぜ合わせます。
- 粉類のボウルに、かぼちゃを混ぜた液体類を一度に加え、ゴムベラやヘラを使って、粉っぽさがなくなり全体が均一な、粘り気のある状態になるまでしっかりと混ぜ合わせます(手ごね不要)。生地の硬さは、通常の米粉パン生地より少し柔らかめ〜同じくらいが目安です。もし生地が硬すぎたらぬるま湯を少量足してください。
- 生地を一つにまとめ、ボウルに入れたままラップをします。暖かい場所(35℃〜40℃程度)で、元の大きさの1.5〜2倍になるまで一次発酵させます(目安:40分〜1時間程度)。
- 発酵が終わったら、生地を約6等分に分け、優しく丸めます(ベタつく場合は手に少量の油か水をつけます)。または、準備しておいた型(油脂を塗るかクッキングシート)に生地を移し入れます。
- 再びラップなどをかけ、暖かい場所(35℃〜40℃程度)で、元の大きさの1.5〜2倍(型の場合は8〜9割程度)になるまで二次発酵させます(目安:30分〜45分程度)。
- オーブンを180℃に予熱します。二次発酵が終わった生地を入れ、20〜25分焼きます(ミニ食パンの場合は25〜30分程度)。竹串などを刺して生の生地が付いてこなければ焼き上がりです。
- 焼きあがったらすぐに型から出し、網の上などで完全に冷まします。
もっと楽しむ!かぼちゃ米粉パンのアレンジアイデア
スパイスを加える
シナモンやナツメグ、オールスパイスなどのスパイスを少量生地に加えると、より秋らしい、温かみのある風味になります。
ナッツやシードをプラス
刻んだくるみ、ピーカンナッツ、かぼちゃの種などを生地に混ぜ込んだり、焼きあがりのパンの上にトッピングしたり。
香ばしさが加わります。
クリームチーズやホワイトチョコを混ぜ込む
かぼちゃと相性の良いクリームチーズやホワイトチョコチップを少量混ぜ込むと、濃厚でデザートらしいパンに。
かぼちゃ餡をフィリングに
甘く煮てマッシュしたかぼちゃに、砂糖やバターなどを加えてかぼちゃ餡を作り、生地で包んで焼き上げます。
他の形に
マフィン型に入れて焼いたり、蒸しパンにしたり(蒸しパンの場合は発酵なしでさらに手軽!)。
米粉蒸しパンのレシピはこちら!
ふわふわ食感と優しい甘さ!米粉蒸しパンのレシピと作り方を徹底解説
他の「芋」に置き換え
上記レシピのかぼちゃを、同量のさつまいもマッシュやじゃがいもマッシュに置き換えて、様々な芋米粉パンが作れます。
米粉パン「芋」レシピ集:さつまいも・かぼちゃ・じゃがいもで作る簡単&美味しいパン
他のアレンジ方法も参考に
具材の混ぜ込み量や、生地への風味の加え方など、基本のアレンジ方法はこちらの記事も参考に。
米粉パンの「アレンジ」無限大!具材・形・味を変えるレシピ&アイデア集
春夏秋冬【季節の米粉パン】レシピ&アイデア集:旬の食材でアレンジ!
かぼちゃ米粉パン作りで失敗しないために
かぼちゃマッシュの水分量を適切に!
かぼちゃの種類や加熱方法でマッシュの水分量が変動します。
レシピのぬるま湯を調整して、生地が硬すぎず緩すぎず、適切な硬さになるようにしましょう。
これがベタつきや膨らみに影響します。
焼き不足・冷まし不足に注意!
かぼちゃを加えることで生地が重たくなったり、水分が増えたりするため、中が生焼けになりやすくなります。
しっかりとレシピ通りの時間、またはそれより長めに焼けているか確認し、焼きあがったら完全に冷ますことを徹底してください。
米粉パンのベタつき対策はこちらで詳しく解説しています!
米粉パンが「ベタつく」原因と解決策!もちもちに焼き上げる対策を徹底解説
具材の重さに注意
かぼちゃの量や、他の具材(ナッツなど)をたくさん加える場合は、生地が膨らみにくくなることがあります。
レシピの量を参考に、バランスを考えましょう。
パンが膨らまない原因と解決策はこちらも参考に!
パンが膨らまない原因と解決策【米粉パン特化】失敗する理由と膨らませる方法
米粉パンと「かぼちゃ」で、ほっこり美味しい秋を楽しもう!
米粉パンと旬のかぼちゃを組み合わせることで、見た目も可愛らしく、ほっこり美味しい、秋にぴったりのパンが完成します。
マッシュや練り込み、混ぜ込み、フィリングなど、様々な方法でかぼちゃを米粉パンに取り入れることができます。
この記事のレシピやアイデア、コツを参考に、ぜひあなたもかぼちゃ米粉パン作りに挑戦してみてください。
秋の味覚をぎゅっと詰め込んだ手作り米粉パンで、温かく美味しい時間と食卓に彩りを添えてくださいね!