「米粉パンにココナッツオイルを入れると、どんなパンになるんだろう?」
「バターや他の油の代わりに、ココナッツオイルを使ってみたい!」
「ココナッツオイルの優しい甘い風味が好きなんだけど、パンにも合うかな?」
そう思って「米粉パン ココナッツオイル レシピ」と検索されたあなたへ。
はい、米粉パンにココナッツオイルを使うのは、とってもおすすめです!
ココナッツオイルは、パンに独特の風味としっとりとした食感を与えてくれる、魅力的な油脂です。
特に、乳製品を使わないパン作りをしたい方にも嬉しい選択肢です。
今回の記事では、米粉パンに「ココナッツオイル」を使うことの「魅力」や「効果」を詳しく解説します。
ココナッツオイルの種類による風味の違い
食感への影響
乳製品を使わない(プラントベースの)パン作りにおけるその役割について
ココナッツオイルを使った米粉パンの「発酵なし」レシピ
イーストでじっくり膨らませる本格的なレシピの両方ご紹介します。
ココナッツオイルの香りをまとった、いつもと一味違う風味豊かな米粉パン作りを、ぜひ体験してみてください!
米粉パンに「ココナッツオイル」を使う魅力・効果
米粉パンの材料にココナッツオイルを加えることで、パンに様々な良い効果が期待できます。
風味
使うココナッツオイルの種類によって風味が異なります。
バージンココナッツオイル(未精製)
ココナッツ本来の、甘くトロピカルな豊かな香りがパンに加わります。
甘い系のパンなど、この風味を楽しみたい場合に最適です。
精製ココナッツオイル
ほとんど香りがなく、油としての機能(しっとりさせるなど)がメインになります。
ココナッツの風味は不要だけど、乳製品不使用の油脂として使いたい場合に良いでしょう。
食感の改善(しっとり・もちもち感)
他の油脂と同様に、ココナッツオイルも米粉パンの生地をしっとりと柔らかくします。
パサつきを抑え、もちもちとした食感を引き立てる効果があります。
また、生地の保水性を高め、時間の経過によるデンプンの老化(硬くなる現象)を遅らせる助けにもなります。
プラントベース/乳製品不使用の選択肢
ココナッツオイルは植物由来の油脂であり、バターや牛乳といった乳製品を使わないパン作りにおいて、風味や機能性の面で優れた代替品となります。
ヴィーガンや乳製品アレルギーの方にも安心です。
健康
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、エネルギーになりやすいと言われています。
健康志向の方に選ばれることもあります。
どんな「ココナッツオイル」を選ぶ?
米粉パンにココナッツオイルを使う際は、どんな風味にしたいかで選ぶと良いでしょう。
ココナッツの風味をしっかり楽しみたい
バージンココナッツオイル(未精製)を選びましょう。
パンに豊かな香りが加わります。
ココナッツの風味は不要、機能性(しっとり感など)と乳製品不使用であることが目的
精製ココナッツオイルを選びましょう。
他の材料の風味を邪魔しません。
どちらのタイプも、常温では固形ですが、少し温めるとすぐに液体になります。
レシピで加える際は、溶かして使うのが一般的です。
ココナッツオイルを使った米粉パンの主なレシピタイプ
米粉パンにココナッツオイルを使う場合、主に以下の2つのタイプのレシピがあります。
ベーキングパウダー+ココナッツオイル(発酵なしクイックパン)
ベーキングパウダー(BP)の力で短時間で膨らませるタイプです。
酵母による「発酵」工程はありません。混ぜてすぐ加熱(焼く、蒸す、レンジ)。手軽さ優先です。
イーストまたは天然酵母+ココナッツオイル
酵母の力でじっくり発酵させて膨らませる、本格的なパン作りのタイプです。
ココナッツオイルは風味や食感を調整する役割を果たします。
あなたの作りたいパンの種類に合わせて、レシピを選んでみてください。
手軽さ最優先!発酵なしココナッツオイル米粉パン
酵母による発酵工程なし!
ベーキングパウダーで手軽に作る、混ぜて焼くだけのクイックブレッドタイプです。
材料(作りやすい分量)
- 米粉(製パン用・製菓用どちらでもOK):100g
- ベーキングパウダー(BP):小さじ1/2
- 砂糖:大さじ1 (ココナッツの風味と相性◎)
- 塩:ひとつまみ
- 牛乳 または 植物性ミルク(豆乳、アーモンドミルクなど):100ml
- ココナッツオイル(溶かしたもの):大さじ1.5 (バージンなら風味豊かに)
【作り方】
- ボウルに米粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩を全て入れ、泡立て器で混ぜ合わせます。
- 別のボウルに牛乳(または植物性ミルク)と、湯煎や電子レンジで溶かしたココナッツオイルを入れ、混ぜ合わせます。ココナッツオイルは冷たい液体に加えると固まることがあるので、植物性ミルク/牛乳は常温に戻しておくか、ココナッツオイルが完全に溶けた状態を保って手早く混ぜてください。
- ①の粉類が入ったボウルに、②の液体類を一度に加え、ゴムベラや泡立て器で、粉っぽさがなくなり全体が均一な生地になるまで混ぜ合わせます。混ぜすぎず、手早く均一にするのがコツです。 スプーンですくえる程度の硬さになります。
- オーブン対応の型(ミニパウンド型やマフィン型など)に生地を流し入れるか、クッキングシートを敷いた天板にスプーンで丸く落とすなどして、すぐに焼成または加熱します。(発酵時間はありません!)
- オーブン(180℃予熱):15〜25分
- フライパン(弱火で蓋をして両面):片面5〜8分ずつ
- 電子レンジ(マグカップなど):1分〜1分30秒程度
- 竹串などを刺して生地がついてこなければ焼きあがりです。
- 網の上などで冷まします。(しっとり感を保つため、完全に冷めてから切りましょう。)
このレシピは、手軽にココナッツオイル米粉パンを楽しみたい場合にぴったりです。
[発酵なし!超手軽な米粉レシピ集はこちら!]
ふわふわ食感と優しい甘さ!米粉蒸しパンのレシピと作り方を徹底解説
米粉パン レンジ 発酵なし 3分 レシピ!超簡単マグカップパンの作り方
米粉パンにヨーグルトは「発酵」にどう使う?役割とレシピ【発酵なしも】
米粉パン フライパンで簡単レシピ!発酵なし・混ぜて焼くだけ!
イーストでじっくり!ココナッツオイル香る本格米粉パン
ドライイーストを使ってじっくり発酵させる、本格的な米粉パンレシピです。
ココナッツオイルを加えて、風味としっとり感をプラスします。
材料(作りやすい分量):
- 製パン用米粉:200g
- ドライイースト:3g
- 砂糖:15g
- 塩:3g
- 牛乳 または 植物性ミルク(豆乳、アーモンドミルクなど):180ml
- ココナッツオイル(溶かしたもの):10g (バージンなら風味豊かに)
【作り方】
- ボウルに米粉、ドライイースト、砂糖、塩を全て入れ、泡立て器で軽く混ぜ合わせます。
- 別のボウルに、人肌程度(35℃くらい)に温めた牛乳(または植物性ミルク)と、湯煎や電子レンジで溶かしたココナッツオイルを入れ、混ぜ合わせます。オイルは熱すぎるとイーストを殺してしまうので注意。
- 粉類のボウルに液体類を一度に加え、ゴムベラやヘラを使って、粉っぽさがなくなり全体が均一になるまでしっかりと混ぜ合わせます。(手捏ねする場合は、米粉の生地に合わせた優しい捏ね方で、まとまるまで。)生地は粘り気のある、比較的柔らかい状態になります。
- 生地をボウルに入れ、ラップを密着させて覆い、暖かい場所(25℃〜30℃程度)で一次発酵させます。生地が元の大きさの1.5倍〜2倍程度になるまで。(目安:1時間〜2時間、温度による)
- 一次発酵が終わったら、優しくガス抜きをし、焼きたいパンの大きさに分割し、丸め直してベンチタイムとして15分〜20分休ませます。(乾燥しないように覆う)。
- 成形します。米粉生地はベタつきやすいので、手に少量の油か米粉を使い、優しく扱いましょう。
- 成形した生地を型に入れるか、天板に並べ、暖かい場所(30℃〜35℃程度)で二次発酵させます。生地が1.5倍〜2倍程度になるまで。(目安:40分〜1時間以上、温度による)
- 二次発酵が終わったら、オーブンを180℃〜190℃に予熱します。
- 予熱したオーブンで15分〜30分焼きます。(パンの大きさやオーブンによる)。表面に美味しそうな焼き色がつき、竹串を刺して生の生地がついてこなければ焼きあがりです。
- 焼きあがったら、網の上で完全に冷まします。(米粉パンのベタつき防止に超重要!)
[米粉パンの発酵の見極め方についてはこちら!]
[米粉パンの焼成温度と時間、見極め方についてはこちらも!]
天然酵母パンの焼成温度と時間ガイド!美味しい焼き方、見極め、米粉パン応用
[米粉パンがベタつく、詰まる原因と対策はこちら!]
米粉パンが「ベタつく」原因と解決策!もちもちに焼き上げる対策を徹底解説
ココナッツオイル米粉パンを美味しく作るコツ
ココナッツオイルを使った米粉パン(発酵なし、酵母パン問わず)をより美味しくするためのコツです。
ココナッツオイルは溶かしてから加える
ココナッツオイルは常温で固形のため、液体に加える際は溶かしてから加えましょう。
冷たい液体に加えると固まってダマになることがあるので注意が必要です。
風味に合わせた使い方
バージンココナッツオイルを使う場合は、砂糖を少し加えてデザート系のパンにしたり、ココナッツと相性の良いドライフルーツやナッツを加えたりするのもおすすめです。
ドライフルーツやナッツの使い方は別記事でご紹介しています。
ドライフルーツで彩り豊かな米粉パン作り!美味しく仕上げるコツと使い方
ナッツで香ばしさアップ!米粉パンレシピと美味しく仕上げるコツ
オイルの量
レシピ通りの量が基本です。
油脂量が多すぎると重い食感になることもあります。
米粉生地は混ぜすぎない
米粉は混ぜすぎると粘りが出やすい性質があります。
さっくりと、均一になるまで混ぜましょう。
適切な焼成と冷却
しっとり感を保つためには、中までしっかり焼くことと、焼きあがったパンを完全に冷ますことが重要です。
[米粉パンが固くなる、パサつく原因(焼成・冷却)はこちら!]
酒種パンが固くなる・パサつく・詰まる原因と対策【米粉酒種パン】
[米粉パン作りで失敗しないコツ(全般)はこちら!]
米粉パンの失敗原因と解決法を徹底解説!もう「膨らまない」「固い」で悩まない【初心者必見】
乳製品不使用にするには
レシピ中の牛乳を豆乳やアーモンドミルクなどの植物性ミルクに置き換えれば、ココナッツオイルと合わせて乳製品不使用のパンになります。
[乳製品不使用 米粉パン レシピ集はこちら!]
米粉パン基本のふわもちレシピ:初心者さんも失敗しない作り方(オーブン・ホームベーカリー対応)
プラントベース(ヴィーガン)パンのレシピ集:卵・牛乳なし米粉パンの作り方
グルテンフリー米粉パン「丸パン」の簡単手作りレシピ【ふわもちGF】オーブンで焼く
ココナッツオイルを使った米粉パンの楽しみ方
ココナッツオイルの風味が加わった米粉パンは、そのまま食べるのはもちろん、様々なアレンジで楽しめます。
シンプルにそのまま
ココナッツの優しい香りを楽しみながら、おやつや朝食に。
甘みをプラス
ジャムやハチミツ、メープルシロップなど、甘いトッピングと相性抜群です。
デザート系の具材をプラス
ドライマンゴーやパイナップルなどのドライフルーツ、ナッツなどを生地に混ぜ込んで焼くと、さらに風味豊かなパンになります。
フレンチトーストに
ココナッツオイルで作ったパンでフレンチトーストを作ると、風味が豊かになります。
米粉パン+ココナッツオイルで、風味としっとり感、乳製品不使用を両立!
「米粉パン ココナッツオイル レシピ」をお探しの方へ。
米粉パンにココナッツオイルを使うことは、ココナッツの風味(バージンなら)、しっとりもちもちとした食感、そして乳製品不使用の選択肢といった魅力的な効果をもたらします。
- 効果: 風味UP(バージン)、しっとり・もちもち感、プラントベース/乳製品不使用。
- 選び方: 風味重視ならバージン、機能性なら精製。溶かして使う。
- レシピタイプ: 手軽なベーキングパウダー使用(発酵なし)と、イースト使用の本格レシピ。
- 美味しく作るコツ: オイルの種類と量、溶かし方、混ぜすぎない、適切な焼成・冷却。
ぜひこの記事のレシピやコツを参考に、ココナッツオイルを使った米粉パン作りに挑戦して、その風味としっとり感を味わってみてくださいね!