酒種パンのレシピを探している中で、「ケトリング」という普段あまり聞き慣れない工程を目にして、戸惑っていませんか?
「酒種パンを作るには、ケトリングって必ず必要なの?」
「ケトリングなしで、いつものパンみたいに焼くだけのレシピはないの?」
そう思って「酒種パン ケトリング 不要 レシピ」と検索されたあなたへ。
安心してください。
酒種パンのレシピでケトリングが必要なのは、非常に特殊な場合です。
あなたがイメージする一般的な焼くパン(食パンや丸パンなど)を作る際には、通常、ケトリングは不要です。
今回の記事では、そもそも「ケトリング」とは何か何のために行うのかを解説し、酒種パンでケトリングが通常は不要な理由をご説明します。
そして、もちろんケトリングなしで作る、米粉を使った酒種パンの一般的な焼き方レシピをご紹介します。
ケトリングの疑問を解消して、安心して酒種米粉パン作りに取り組みましょう!
酒種パンレシピで「ケトリング」は本当に必要?【結論:通常は不要です】
酒種パンのレシピで「ケトリング」という工程が指示されている場合、それは非常に特殊な、特定の種類のパンを作るレシピである可能性が高いです。
一般的な酒種食パンや酒種丸パンなど、オーブンで焼いて仕上げるパンを作る場合、ケトリングは通常の工程には含まれません。
ほとんどの酒種パンレシピは、生地を作って発酵させ、成形して二次発酵させたら、そのままオーブンで焼いて完成です。
あなたが「ケトリング不要の酒種パンレシピ」を探しているということは、ごく一般的な、焼いて作る酒種パンのレシピをお探しのはずです。
そして、それはまさにケトリングが不要なレシピなのです。
そもそも「ケトリング」とは?何のために行うの?
「ケトリング」とは、成形したパン生地をオーブンで焼く前に、沸騰したお湯(お湯にモラセスやベーキングソーダなどを加えたもの)に数秒〜数分間くぐらせる(茹でる)工程のことです。
この工程は、一般的なパン作りにはありません。
主に以下のような、特定のパンを作る際に用いられます。
ベーグル
ケトリングの代表的なパンです。
ケトリングすることで、独特の強い弾力と噛み応えのある内層(クラム)が生まれ、焼きあがりのクラスト(外皮)が艶やかで、硬く、焼き色が濃くなります。
プレッツェルなど、一部のハード系のパン。
ケトリングは、パン生地の表面のデンプンを糊化させ、焼成中の生地の膨張(窯伸び)を抑える効果があります。
ベーグルのような詰まった、むっちりとした食感を生み出すのに不可欠な工程なのです。
ベーグル作りでのケトリングについて、目的や詳しいやり方はこちら!
あなたが探しているのはこれ!ケトリングなしの「米粉酒種パン」基本レシピ
あなたが探している「ケトリング不要」の酒種パンレシピは、まさにこれからご紹介するような、一般的な焼いて作るパンのレシピです。
今回は当ブログのテーマである米粉を使った、ケトリング不要の米粉酒種パンの基本レシピをご紹介します。
このレシピには、ケトリングの工程は一切含まれません。
ケトリングなし!米粉酒種パンの基本レシピ(焼くだけ!)
ここでは、当ブログの「米粉酒種パン レシピ 簡単 初心者向け」記事で紹介しているような、手捏ね不要でシンプルに混ぜて発酵・焼成するタイプの米粉酒種パンレシピの概要を記載します。
材料(例:ロールパン 約6個分)
- 製パン用米粉(グルテン不使用推奨)
- サイリウムハスク(GFの場合)
- 砂糖、塩
- 元気な酒種元種 (※これが重要!)
- ぬるま湯または植物性ミルク
- 植物性油
作り方(一般的な流れ)
- ボウルに粉類、砂糖、塩、元気な酒種元種を入れ、混ぜ合わせる。
- 別のボウルに水分、油を入れ、混ぜ合わせる。
- 粉類と液体類を合わせ、ゴムベラ等で粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
- 一次発酵させる。(温度と時間目安:25℃〜30℃で数時間)
- 発酵後、生地を分割し、優しく丸める。(米粉生地はベタつきやすいので手に油や米粉を)。
- 天板に並べ、二次発酵させる。(温度と時間目安:30℃〜35℃で数時間)
- オーブンを予熱し、生地をそのままオーブンで焼く。(ケトリングなし!)
- 焼きあがったら、網の上で完全に冷ます。(これが米粉パンのベタつき防止に超重要!)
このレシピに必要な元気な酒種元種の準備はこちら!
自家製「酒種元種」の作り方:米麹とご飯で育てる伝統酵母【完全ガイド・失敗しないコツ】
酒種元種の管理方法|種継ぎの頻度・量、冷蔵庫保存、失敗しないコツ
詳細なレシピは以下のリンク先をご確認ください
米粉酒種パンレシピ:自家製酒種で作る簡単ふわもち天然酵母パン
米粉パンのベタつきを防ぐ焼き方・冷やし方はこちらも!
米粉パンが「ベタつく」原因と解決策!もちもちに焼き上げる対策を徹底解説
酒種パン作りでケトリングが必要な「例外」
酒種パン作りでケトリングが必要になるのは、前述の通りケトリングがそのパンの種類において標準的な工程である場合のみです。
酒種ベーグル
酒種を使ってベーグルを作る場合は、当然ながらベーグルの特徴であるケトリング工程が必要です。
つまり、酒種パンだからケトリングが必要、というわけではなく、「ベーグル」を作るからケトリングが必要、その際に酒種を使うこともある、という関係性です。
安心して!多くの酒種パンレシピは「焼くだけ」です
あなたがケトリング不要の酒種パンレシピを探しているのは、全くおかしなことではありません。
むしろ、ほとんどの酒種食パンや酒種丸パンなどのレシピは、ケトリングの工程を含んでいません。
パン生地を作って、発酵させ、成形して、そのままオーブンで焼く、これが一般的な酒種パンの作り方です。
酒種パンの詳しい作り方(全工程)はこちら!
酒種パン 簡単レシピ 初心者向け:初めてでも失敗しない米粉酒種パンの作り方
当ブログの米粉パン レシピ集はこちら!
米粉パン基本のふわもちレシピ:初心者さんも失敗しない作り方(オーブン・ホームベーカリー対応)
酒種パンでケトリングは「ベーグルなどの特殊な場合のみ」!
「酒種パン ケトリング 不要 レシピ」という検索は、「一般的な酒種パンの焼き方レシピ」をお探しであることと同義です。
「ケトリング」は、ベーグルのような特定の種類のパンに、独特の食感を与えるために行う工程です。
酒種パンであっても、一般的な食パンや丸パンなど、オーブンで焼いて仕上げるパンには、通常ケトリングは不要です。
- 酒種を使ってベーグルを作る場合は、ケトリングが必要です。
この記事でご紹介した米粉酒種パンの基本レシピのように、生地を作って発酵させ、成形して二次発酵させたら、そのままオーブンで焼くのが標準的な酒種パンの作り方です。
ケトリングのことは気にせず、安心して酒種米粉パン作りに取り組んでくださいね!
美味しいパンが焼きあがるはずです。